疲労・だるさ・自律神経失調症
疲労の正体とは?
日本は「疲労大国」と言われており、海外では「KAROUSHI」と言う言葉があります。
就労者3000人を対象にしたアンケートでは、8割以上の方が疲労感を感じていると答えています。
また、疲れている人は睡眠時間が短い、と言われています。
疲労を蓄積することの代償は大きく、
◇免疫系
◇内分泌系
◇血液循環など
に異常を来すと言われます。
糖尿病や脂質異常、心筋梗塞などのリスクが高まります。
疲労のメカニズム
細胞の「活性酸素」が影響しています。
細胞がエネルギーを生み出す時に発生するのが「活性酸素」です。
「疲労」とは活性酸素が細胞を傷つけて、活動のパフォーマンスが落ちてしまう状態のことです。
「疲労回復」とは傷ついた細胞を修復することです。
疲労は活性酸素が原因!
自律神経
仕事やストレスが重なると身体はリラックスすることができず、どんどんエネルギーを消費してしまいます。
この悪循環が進むと活動のパフォーマンスがどんどん低下し、身体が機能しない状態になる可能性があります。
ストレス➡エネルギー消費➡疲労の蓄積
本来、昼間は交感神経、夜は副交感神経が働きます。
◇緊張や運動などを司る交感神経
◇リラックスや睡眠などを司る副交感神経
※副交感神経が働くときに傷付いた細胞の修復が行われます。
これらの働きのバランスが崩れると、細胞の疲労が進んでしまいます。
しかし、疲れていてもスポーツやカラオケ、ゴルフなど自分が好きなことをしているときは疲労を感じませんよね?
楽しい時には疲れを感じにくい
この時には疲労が隠されてしまうため、疲労の認識が出来なくなります。
その結果、身体がオーバーヒートしてしまい、倒れてしまったり過労死ということが起きています。
「だるさ」に関して言うと、活動するためのエネルギーが枯渇した状態と解釈すると良いでしょう。
だるい=エネルギーの枯渇
一時的な交感神経の高ぶりであれば、十分にエネルギーがあります。
ですが、慢性的に続いてしまうと、エネルギーが不足します。
寝ても疲れが取れない、寝付きが悪いなどということになります。
症状
身体の症状で考えてみましょう。
交感神経が働いているときは緊張しています。
具体的には逃走もしくは闘争状態です。
内臓に血液を集めるよりも、筋肉に血液やエネルギーを与えてどんどん活動しようとします。
そのため、胃腸の働きや排泄機能は低下し、空腹感も少なく食欲減退。
唾液や涙液の分泌も低下します。
女性は生理痛・月経前症候群をより悪くするともいわれます。
このように考えると、自律神経の異常で生じる症状は現代人とは切っても切れない関係だと言えます。
どうするか
治療には工夫をする必要があります。
身体に刺激が入ると、刺激は神経を通り、全て脳へ届きます。
身体への刺激(触る、音、光など)
➡神経を通って
➡脳へ届く
※全てエネルギーを必要とする
刺激が伝導・伝達するにはエネルギーが必要です。
さらに、筋肉の緊張・収縮だけでなく、細胞の修復や血管の平滑筋などがしっかりと働くにもエネルギーが必要となります。
そのため、その方が持っているエネルギーが枯渇しないよう、エネルギー量を把握して、きめ細やかな治療を進める必要があります。
◇治療でその人のエネルギーを使いすぎない
◇エネルギーの把握が必要
➡治療の刺激はその人に合わせる
これらは病院の検査・治療では取り切れない問題です。
お困りの方、ご相談ください。
理学療法士の整体院 PHYSICAL CARE ROOM T 院長 田邉謙
千歳烏山駅から徒歩5分
TEL:03-6311-1140