プロフェッショナル 仕事の流儀「内科医・天野恵子」を見て、慢性疲労症候群についての一考
27日に放送された
とても興味を惹かれる内容でした。
女性外来を専門に診ている医師の話で、特に気になったのは「慢性疲労症候群」です。
私は実際に診たことはありませんが本に載っていたので覚えていました。
※ここに載せるのは、私が今学んでいる内容が少しでもお役に立てればと思ってのことです。
なお、実際の患者さんにお会いしたことはありませんのでご理解ください。
慢性疲労症候群って何?
主な症状は疲労です。
この疲労は日常生活に支障があるほど重度で、通常6カ月以上続きます。朝起きたときからひどい疲労を感じ、それが1日中続きます。
この疲労は、しばしば身体活動や精神的ストレスを感じているときに悪化します。
MSDマニュアル家庭版
●微熱・頭痛・のどの痛み
慢性疲労症候群の代表的な症状として微熱があげられます。かぜをひいたときのような、のどの痛みや頭痛がするようになることがあります。
●疲労感
慢性疲労症候群では、日常生活に支障をきたすほどの疲労感が引き起こされます。 ちなみに、仕事や育児など、疲労の原因がはっきりしている場合は「慢性疲労」であり、慢性疲労症候群には当てはまりません。
●筋肉痛
全身または特定の部位に激しい運動をした後のような筋肉痛が現われ、動くことができないほどの痛みになることがあります。
●不眠と過眠
自律神経の異常により、寝つけない、眠りが浅い、早く目が覚めてしまうなどの「不眠」や、朝起きられない、日中に極度の眠気に襲われるといった「過眠」の症状、さらにはこれらが、一日のうち同時に現われることもあります。
●気分障害
うつ病に似た症状がでて、気分の落ち込みが続き、仕事にでられないほどまでになる場合があります。一般的には、うつ病の症状は朝に重く、午後に軽減される傾向がありますが、慢性疲労症候群の場合、午後のほうが憂うつ感が強まる傾向にあります。また、注意力や集中力の低下などもみられます。物忘れがひどくなるなど、認知症のような症状がでる場合もあります。
何とかしたいこの疲れ~慢性疲労症候群~CFS
私が所有している書籍の内容も載せると
健康な人の疲れやストレスが慢性化している状態を指すのではありません。その実体は日常生活に著しく支障が出るような強い疲労感を長期間感じる「疾病」なのです。
現在のところは確立した治療法はありませんが、患者の60%は再発を繰り返しながらも軽快し、20%は自然治癒に向かうという報告があります。
すべての疲労は脳が原因
慢性疲労症候群の原因は脳?
慢性疲労症候群は、その原因が明らかになっていない病気です。しかし、様々な研究の結果、病気の起こる仕組みが少しずつ明らかになってきました。
私たちの身体は、神経系、ホルモン系、免疫系の3つがバランスを保って働いています。ところが、ストレスをきっかけにして、神経系の働きに異常が生じ、免疫の働きが低下すると、体内に潜伏していたウイルスが再活性化されます。そして、再活性化したウイルスを抑え込むために、体内では、免疫物質が過剰に作られるようになります。この過剰に作られた免疫物質が、脳の働きに影響を及ぼし、強い疲労感や様々な症状を起こすという説が有力です。
何とかしたいこの疲れ~慢性疲労症候群~CFS
最近になって、「慢性疲労症候群」の患者さんの脳内では、血流が低下する、疲労を解消するセロトニンの輸送体が減る、脳内の免疫細胞が活性化して炎症が起こることが分かってきました。
その結果、脳が「疲労がとれない」とアラームを出し続けているというものです。
すべての疲労は脳が原因
最終的に、脳で異常が生じるのかもしれないですね。
先日放送された内容から一部抜粋して解釈していきたいと思います。
※まとまりがないかもしれません。
太字→放映されたテロップの文字
細字→私なりの解釈
「統計処理画像にて、左優位の前頭前野~梁下野、左背外側前頭前野、両側後部帯状回に相対的血流低下域が検出されています。」
→左前頭葉は文字認識や時間の調整、細かい運動系に寄与する
「前頭葉の連合野」
「記憶が飛ぶ」
→エピソード記憶や意味記憶などの種類は不明であるが、陳述記憶は左脳優位
ワーキングメモリのことを言っているかもしれない
「思考の停止があった」
「保育園のお便りが見えなくなった」
→文字の認識であれば左脳優位か?
「書いてある内容がどういうことが入ってこない」
→文字認識は左脳だが、意味の理解は右脳優位
「いついつまでにこれを出して、何を出せばいいのか分からない」
→時系列を組み立てるのは左脳優位
「文字が入って来ない」
「文字が本当にダメ」
「読むのに何回も繰り返してやっと文字がつかめる」
→文字認識の影響がありそう?
何回も繰り返す、つまり一時的な記憶の保持が出来ていない可能性もあるか?
ワーキングメモリ関連は左脳が優位(特に前頭葉)
左脳をターゲットにして刺激を組み立てると、何か変化が及ぼせるのかもしれない、そんなことを番組を見ていて感じました。
何か少しでもお役に立てることがあれば嬉しいと思います。
お読みくださりありがとうございました。
理学療法士の整体院 PHYSICAL CARE ROOM T 院長 田邉謙
千歳烏山駅から徒歩5分
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