ヨガの片足立ちでふらつく、という症状
当院へ通院されている方のご紹介で来院された方です。
50代・女性
症状:ヨガのレッスンで片足立ちをすると、凄い不安定でふらついてしまう
片脚立ちが不安定
他の方は上手に出来ているのに自分は上手く出来ない。
さらに、自分より遅く始めた方に追い越されてしまっている、ということが聞き取れました。
レッスンの最初の方では片足立ちでの保持がほとんど出来なかったですが、現在は少しずつ上達しているみたいです。
とても努力されており凄いと思いました。
当院でのスタンスは神経システムを優先的に考えます。
そして、ふらつきやバランス症状の場合に考えられる器官は「小脳」や「前庭器官」です。
小脳とは
下図で示した赤丸の部位です。
大脳の後下方にあります。
小脳は大脳に比べてはるかに小さいです。
ですが、神経線維の数は大脳よりも多く存在しています!
神経線維は大脳よりも小脳の方が多い!
ここまで神経線維が豊富な小脳の機能は何でしょうか?
小脳の働き・機能について
例えば、小脳の病気で有名なのは「脊髄小脳変性症」と呼ばれるものがあります。
症状
◇酩酊様歩行
→ちどり足のような歩行。足を大股に開いて身体を揺らしながら歩きます。
◇運動失調
→物を取ろうと手を伸ばしたりなど、筋肉の調節や微妙なコントロールが難しくなります。
◇構音障害
→言葉が途切れ途切れになったり、不規則になります。
それ以外には「眼振」と呼ばれるものや、めまいなども生じます。
話が脱線しましたが、小脳の大事な働きとして挙げるとすれば
「バランスの制御」だと思います。
小脳はバランスに関与!
さらに、小脳は動きを学習するときにも働く器官です。
試行錯誤(トライアンドエラー)を繰り返し、スキルを身に付けることにも関わっている器官です。
この方はたくさん練習しているので、試行錯誤とは違う形で小脳を活性化する刺激を行いました。
治療後は開眼での片足立ちは随分と安定したような感じです。
閉眼での片足立ちはふらつきはありますが、数秒程度は何とか保持できていました。
バランスに対して直接アプローチをしなくても、神経の働きを考慮することで結果的にバランスが良くなることに繋がりました。
✓ 年齢のせい
✓ 運動神経が悪い
✓ 関節の変形のせい
✓ 努力が足りない
などを理由にして諦めてしまう前にご相談ください。
よろしくお願いします。
理学療法士の整体院 PHYSICAL CARE ROOM T 院長 田邉謙
千歳烏山駅から徒歩5分
TEL:03-6311-1140