スマホが学力を破壊する 川島隆太/集英社新書

 

 

著者は脳科学者の川島隆太先生です。

 

 

この本はとても衝撃的な内容ばかり載っていました。

あっという間に読み切ってしまいましたが、何度も読み返したいと思える内容です。

 

 

 

 

本の帯から引用

☑ スマホを持つようになった生徒は成績が下がる

☑ スマホを使わなくなると成績が急回復する

 

 

 

 

睡眠不足と学力

これについてはご存知の方も多いと思います。

 

 

以前から様々な論文が出ています。

睡眠不足の生徒は学力が低くなる、ことが分かっています

 

 

脳内では睡眠中に記憶の整理をしています。

 

 

レム睡眠(Rapid Eye Movement)中には、眼球がギョロギョロと動いており、この時に脳内で記憶を整理していると考えられています。

 

 

レム睡眠は1時間半ごとに周期がありますので、単純に睡眠時間が少なければ学習効果が少なくなります。

 

 

 

スマホと学力

 

使う時間が長ければ長いほど学力が低下するようです。

 

 

どれくらい低下するのか?

 

 

◇スマホを4時間以上使用すると、2時間の学習効果が消える

◇偏差値で10以上も差が付く

 

 

 

感想

 

当院院長がスマホのヘビーユーザー(笑)ということも含め、色々と思うことがあります。

 

 

 

スティーブジョブズやビルゲイツは子供にスマホやタブレットの使用を制限していた、ということをご存知ですか?

 

 

なぜ制限をしたのでしょうか?

 

 

 

分からないことがあればググったり、インスタやツイッターでもすぐに情報が手に入るので、本当に便利です。

 

 

LINEやFacebookもメッセンジャーも使い勝手が良いです。

 

 

 

確かにスマホやタブレットを使用することで得られるメリットは非常に多くありますが、デメリットがあることも知っておく必要があると思います。

 

 

 

本著にも載っていましたが「前頭葉」「前頭前野」というキーワードが度々出てきます。

 

 

 

 

前頭葉、前頭前野とは?

左端の青い領域が「前頭葉」

 

 

簡単に言うと「社会性」を司る部位です。

 

 

人は前頭葉が他の哺乳類に比べて発達しています。

「社会性」が保たれることで、コミュニティを形成したり家族や友人とも良好な関係を保つことが出来ます。

 

 

本著ではスマホにより「前頭葉」「前頭前野」の働きが低下すると記されております。

 

 

 

「前頭葉」「前頭前野」の働きが低下するとどうなるか

 

 

☑ キレやすくなる

☑ 空気が読めない

☑ 注意機能の欠損

☑ 社会的に不適行動

 

 

などが生じることが分かっています(機能神経学的に)。

 

 

また、「前頭葉」は運動の調節をしているので、身体を動かす機会が少ないということもこれらに繋がる可能性があります。

 

 

 

大分話が脱線しました(汗)

本著には「スマホと睡眠時間には関連性が無い」と記されておりますが、それに対しては疑問に感じることがあります。

 

 

就寝直前までスマホの明るい光を浴び続けていれば、すんなり眠れるはずがないです。

 

明るい光を浴び続ければ、覚醒するので睡眠には悪影響だろうと思います。

 

 

さらに、別の本では「スマホを寝室に持ち込むな」と書いてあるのもあります。

 

 

 

まとめ

 

 

スマホは手放せないツールになっているのは確かです。

 

 

メリットやデメリットを把握して使うのが良い選択だと思います。

 

 

調べ物をするために一時的に使う、友達と連絡をするために使う、リフレッシュするために使う・・・

 

 

また、スマホによる悪影響を親御さんが理解をして説明をする義務があると感じます。

このような情報を他の保護者さんとも共有してもらえればと思います。

 

 

 

理学療法士の整体院 PHYSICAL CARE ROOM T 院長 田邉謙

千歳烏山駅から徒歩5分

TEL:03-6311-1140

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