イメージの科学-リハビリテーションへの応用に向けて 森岡周 松尾篤/三輪書店
こちらの本も非常におススメです(難しい内容が多いですが…)。
臨床家が明日から使える実践的なことが載っています。
特に骨折、手術などを経験する方には非常に有益な情報かもしれません。
脳内でのイメージは運動と結びつきがあります。
一人称イメージ(自分が筋肉や関節を実際に動かしているイメージ)は実際に運動を起こしている最中の、脳活動と酷似していることが分かっています。
「運動イメージ」「身体の動き」
脳の活動が似ている
骨折や手術などに生じる弊害はいくつかあります。
1.関節や筋肉の具合が悪くなる
2.関節の異常のために脳への信号が少なくなる
本著では非常に興味深い研究結果が載っています。
手指屈筋腱修復術後の6週間スプリントを装着している期間に運動イメージの治療をした。
結果、運動イメージ治療を受けていない患者群よりも手指のボタン押し課題の成績が良かった。
※固定具はこれではありませんm(__)m
6週間固定
6週間固定+指の動きをイメージ
固定を外した後
動きが良い
固定や手術など部位を動かせない場合、
運動イメージを導入することでロスが無くリハビリを進行出来る可能性があります。
ほかに、脳内での体性感覚入力は両側性のものがあります。
健康な側を積極的に動かすのも良いかもしれません。
是非運動イメージを試してみてください。
理学療法士の整体院 PHYSICAL CARE ROOM T 院長 田邉謙
千歳烏山駅から徒歩5分
TEL:03-6311-1140