足首の機能障害が関与していたであろう股関節の痛み
こんにちは。
先日挙げた「足関節(足部・足首)のケガや骨折などの機能障害、それが与える影響」の関係性がありそうな症例を載せてみたいと思います。
症状:左股関節の痛み

50代女性
変形性股関節症の診断
痛みは20年ほど続いており手術を勧められているが避けたい
左股関節を上げる動作、靴下を履く動作、長く歩いた後や立ちっぱなし、長く座った後の立ち上がり、階段などで痛み増強
座っていても常に違和感
痛みの強さは10(1~10)
整体やハリなど通ったが良くならなかった
・左股関節は動かすと痛みを伴うが可動域は悪くなく筋力テストも良好な結果
・関節の引っ掛かりなども無し
・「生まれつき」「完治できない」とこれまでの経験などもあり落ち込まれている様子

どのように施術を進めるか?
まず大前提として
整形外科以外では変形を治すことは出来ませんので、私たちが行うことは機能障害を取り除いたり神経の活性化などです。
この方の体を見ると
「右顎に問題がありそう」
「左足首には機能障害」
「股関節への施術は必要無さそうかな?」というのが初回の見立て
施術
右顎に硬さがあり施術開始
その後、「顎から音がしなくなった」と驚かれる様子
触診上では問題無し
左足部は足根骨や足首の関節に硬さがある
硬さがある部位には痛みを伴うことが多く押すと「イタッ」と反応
それと、取り逃してはいけないのが恥骨です
股関節・腰・膝の症状ではかならず恥骨をチェックします
思った通りイレギュラーな反応がかなり多くあります
結果
かなり良いとの反応
歩行・階段・靴下の着脱動作など全般的に痛みが軽減
痛みの強さは2まで軽減
4回目の来院時点で痛みほぼ無し
5回目(3週間後)痛みの残像みたいな感じはあるが痛いという感覚はない
※症状が長いと痛みの回路が記憶として残ってしまうことがあります
その後、左股関節周囲は筋肉痛のようなものはありますが以前の痛みは再発なし
終わってみて
症状部位だけでなく全体を見ることがいかに大事か分かりますね。
足部の重要性もさることながら、顎も触らない日が無いというほど大事な部位です。
お読みいただきありがとうございました。
理学療法士の整体院 PHYSICAL CARE ROOM T 院長 田邉謙
千歳烏山駅から徒歩5分
TEL:03-6311-1140
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